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SRI2023 プロポーザル募集要項

パナマで開催されるSRI2023本会議へのプロポーザル募集は終了しましたが、アジアスポットライトイベントおよびアフリカサテライトイベントへのプロポーザルは2023年2月6日(23:59 EST / UTC-5)まで募集しています。

 

Sustainability Research & Innovation (SRI) は、サステイナビリティに取り組む世界の様々なコミュニティのための世界最大の超学際の会議です。SRIの第 3 回となる SRI2023 は、パナマ共和国科学技術省(the National Secretariat of Science, Technology and Innovation of the Republic of Panama: SENACYT)と米大陸間研究所(the Inter-American Institute for Global Change Research: IAI)の主催により、2023 年 6 月 26 日~30 日にパナマのパナマシティで開催されます。このイベントには世界中から1500人以上の専門家が参加する予定です。

SRI2023は現在、プロポーザルを募集しています。インタラクティブなセッションやイベントのアイデアを、2022年12月21日(23:59 EST (UTC -5))までにご提出ください。研究者、政府、企業、フィランソロピー、芸術、市民社会など、サステナビリティ科学と実践に携わる方全てを対象に募集しています。

SRI2023 のテーマとセッションの種類については下記をご参照ください。プロポーザルを提出する前に下記にある選考基準やセッション主催者へのガイドライン等も合わせてご確認ください。ご質問等はTeam SRI (sri@futureearth.org)までお問い合わせください。

<目次>
SRI2023 テーマ
SRI2023 セッションタイプ
選考基準
スペイン語、ポルトガル語、中国語、日本語、フランス語によるプロポーザル提出に関するガイドライン
すべての主催者への情報
セッションおよびイベントのスポンサーについて

SRI2023 テーマ

SRI2023では、4つの大会テーマがあります。あなたのセッションやイベントの目標に最も適したテーマをお選びください。
 
テーマは以下の通りです。

1. 気候変動への潮流を変えるー制度変革のための協働(Turning the Tide for Climate: Collaborative Action for Institutional Transformation)
 
気候変動は、社会のあらゆるセクターを巻き込み、社会を支える基本的な制度やシステムを変革する緊急の行動を必要とします。しかし、このような新しいインパクトのある連携をどのように構築し、それを公正で効果的かつ公正なものにすることができるのでしょうか。このような新しい多様なコラボレーションは、既存の不平等を深めるのではなく、むしろ減らすような、迅速かつ持続可能でポジティブな変化を加速させることができるのでしょうか?トレードオフはどのようなもので、どのように管理すればよいのでしょうか?SRI2023では、政治・ガバナンス、金融、法律、税、エネルギー・生産、交通、研究、教育、バリューシステムなどの重要なシステムにおいて、情報に基づいた公正な変化への道筋を、以下のレンズを通して探求していきます。

  • 環境と社会正義
  • 富、価値、メリット、ウェルビーイングに関する新しい概念と測定方法
  • 持続可能な消費と生産(クリーンエネルギーを含む)
  • 技術革新の機会と倫理(排出削減やドローダウンを含む) 
  • 相互に関連する気候・環境問題や災害に対処し、気候変動対策を推進するためのまとまりのある法的枠組み
  • エビデンスの活用と情報に基づく意思決定
  • システム変革のための北-北、南-南の協力

2. 健康的でインクルーシブなコミュニティ(Healthy and Inclusive Communities)

健康と福祉(ウェルビーイング)は、繁栄と持続可能な社会の基盤です。しかし、自然の生命維持システムの変化は、すでに私たちの健康に影響を与え、最近の公衆衛生と開発の成果を危険にさらしています。Covid-19によるパンデミックは、公衆衛生と国際協力の重要性を浮き彫りにしながら、健康格差を露呈し深化させました。何が教訓となり、それがどのように保健システムの変革の原動力となるのでしょうか。SRI2023では、世界中で健康と福祉(ウェルビーイング)を向上させる多様な方法を探ります。このテーマには以下が含まれます。

  • 伝統的な医療従事者や南南協力による知識を含む、医療、公衆衛生、社会的な研究と革新
  • Covid-19 発生時および発生後の精神衛生と健康、気候不安
  • プラネタリーヘルス:都市のブルー/グリーンスペースの開発など、三重の脅威(汚染、生物多様性の損失、気候変動)への適応と緩和のための対応
  • パンデミックへの備えとワンヘルス(One Health)
  • 水、トイレ、衛生(WASH)
  • 公平性とコミュニティ主導の適応
  • 参加型・市民科学

3. 平和なプラネタリーマインド(A Peaceful Planetary Mind)

文化や社会環境は、私たちの世界の見方や行動、期待、優先順位などを定める上で重要な役割を担っています。サステナビリティに必要な変革には、多くの行動や社会慣習を適応させること、また社会における新しいストーリーや共有される未来像を作っていくことが必要です。また、安定した地球システムの境界で持続的に生きる方法を実現するためには、トレードオフや不平等から生じる対立を解決し、新しい橋を架けることが必要となります。私たちは、どのようにしてを地球レベルの連帯を作り上げ、共同スチュワードシップを受け入れることができるのでしょうか。SRI2023では、次のような新しい視点を求めています。

  • 環境における平和構築
  • 科学外交
  • サステナビリティへの移行に必要な資源としての文化、遺産、芸術、精神性
  • 先住民族と地域のリーダーシップ
  • フューチャー・リテラシー(futures literary)とリーダーシップ
  • 知識へのアクセスと、偏向する世界において多様な視点を調和させる方法(オープンサイエンス、ジャーナリズム、メディアなど)

4. ラテンアメリカ・カリブ海諸国におけるサステイナビリティのための科学と技術革新(Latin America and the Caribbean Science and Innovation for Sustainability)

SRI2023の主要な目的の一つは、サステイナビリティにおけるラテンアメリカ・カリブ海諸国(LAC)の科学とイノベーションの豊かさを紹介することです。実証済みのソリューションから先進的な学術研究まで、LAC地域には世界に提供できる豊富な知識とイノベーションがあります。さらにSRI2023は、そのような取り組みのビジビリティを高め、コラボレーションを促進する包括的なプラットフォームを提供することで、地域の対話とネットワークを強化することを期待しています。このテーマでは以下のようなアプローチを重視します。

  • 生物多様性/水に関する共同管理戦略
  • 持続可能な鉱業・農業への取り組み
  • 脆弱な地域における持続可能な観光
  • 革新的な変革のための資源としてのラテンアメリカ・カリブ海地域のディアスポラ

SRI2023 セッションタイプ

今回の募集では、以下の4種類のセッションを受け付けます。

1. トランスフォーメーション・コラボラトリー
2. ワークショップ
3. イノベーション・デモンストレーション
4. インタラクティブ・ダイアログ

SRI2023が募集しているセッションの種類については、以下の「SRI2023セッションタイプ」をご参照ください。

1. トランスフォーメーション・コラボラトリー(Transformation Collaboratory)

形式:

 
トランスフォーメーション・コラボラトリーは、サステナビリティに関する現実の問題に対して、知識ベースの解決策を見出すことを目的としたスペースです。トランスフォーメーション・コラボラトリーの主催者は、現実世界の問題を提示し、その解決策を聴衆から募集します。学際的な共同設計と想像力によって、多様な専門知識を動員し、変革のための行動を起こす機会となります。

トランスフォーメーション・コラボラトリーの要件:

  • トランスフォーメーション・コラボラトリーは、90分を超えてはいけません。オンラインの場合、60分以内にすることを強くお勧めします。
  • すべてのコラボラトリーセッションは、会議参加者全員に公開されなければなりません。
  • 少なくとも2名のファシリテーターが問題を提示し、その解決策を求め、ディスカッションを進めることが必要です。
  • すべてのコラボラトリー・セッション録画され、SRI2023会議で使用されるプラットフォームで公開されます。

2. トレーニングワークショップ(Training Workshop)

形式 :


トレーニングワークショップは、SRI2023のテーマに関連したトピックについて多様なグループによって実施できます。また、ワークショップの結果として主催グループと参加者の双方にとって、アクションに基づいた成果が生み出されることが期待されます。
ワークショップのプロポーザルには、トレーナーと参加者全員が双方向で学べるようにするため、ワークショップを通して教えられる内容と、主催グループがワークショップの一環として取り組みたい知識や実践におけるギャップを含める必要があります。

トレーニングワークショップの要件:

  • ワークショップは2時間以内とします。オンラインの場合、2時間より短くすることを推奨します。
  • ワークショップは、会議参加者全員に公開されなければなりません。
  • 各ワークショップには少なくとも 2 人のスピーカーまたはファシリテーターが必要です。
  • ワークショップのプロポーザルは、ワークショップの期待される成果を明確に示す必要があります。
  • ワークショップはすべて録画され、 SRI2023 会議で使用されるプラットフォームで公開されます。

3. イノベーション・デモンストレーション(Innovation Demonstration)

形式:


イノベーション・デモンストレーションは新製品や新しいプロセスなど、イノベーションを紹介するセッションです。チーム(1チーム2名以内)には、60分の時間が割り当てられ、その間に複数のデモや展示を予定、または順次実施し、1セッションを構成することができます。

パナマの会場(オンサイト)でセッションを実施する場合は、人通りの多い通路に展示テーブルを設置し、同じ時間帯に実施されるセッションが行われる会議室と隣接するように調整します。

デモンストレーションのプロポーザルには、ライブの視聴者投票、ソーシャルメディアへの投稿など、視聴者の参加を促すインタラクティブで革新的なセッションデザインを取り入れることを推奨します。 

イノベーション・デモンストレーションの要件:

  • オンサイト・デモンストレーションの発表者は、指定された時間(30分×2枠)の中でプレゼンテーションの長さを柔軟に決めることができ、同時に参加者との質問や対話のための時間を確保することも可能です。
  • オンラインの場合は30分×2枠となります。
  • デモンストレーションは、会議参加者全員に公開されます。またオープンなフロアプランで参加者が出入りできる「ポップアップ」スタイルに対応したものでなければなりません。
  • デモンストレーションはすべて録画され、SRI2023 会議で使用されるプラットフォームで公開されます。

4. インタラクティブ・ダイアログ(Interactive Dialogues)

形式:


インタラクティブ・タイアログは共通のトピックについて、グローバルなサステナビリティの課題に取り組むことを目的としたモデレーターによる対話やプレゼンテーションを実施するセッションです。このセッションでは、ダイアログを展開した後、モデレーターによるディスカッションを実施し、参加者から質問を受け付けます。各ダイアログは最長90分ですが、オンラインの場合は、60分以内に収めることを推奨します。参加者の参加率を高めるために、インタラクティブで革新的なデザインが求められます。

ダイアログの要件:

  • プレゼンテーションは1人7分以内、スピーカーは最低3名かつ最高6名まで、パネルディスカッションは最低30分とします。
  • 各ダイアログの時間は60~90分とし、オンラインの場合は60分を推奨します。
  • すべてのダイアログのプロポーザルには、目標と期待される成果を明確に示す必要があります。
  • すべてのダイアログには、モデレーターまたはファシリテーターが必要です。
  • すべてのダイアログは、会議参加者全員に公開されなければなりません。
  • すべてのダイアログは記録され、 SRI2023 会議で使用されるプラットフォームで公開されます。

選考基準

プロポーザルはSRI2023のテーマとの整合性を示すことが必要です。

また、複数のフレーム、コミュニティ、知識が含まれることを求めます。例えば、持続可能なサプライチェーンに関するプロポーザルであれば、アカデミア、ビジネス、政策、法律などからの視点が含まれるかもしれません。SRIでは少なくとも2つの異なるセクターからスピーカーが参加するプロポーザルや、新しい学際的なコラボレーションを促す可能性のあるプロポーザルを優先的に採用します。

SRIは、特に、若手や早期キャリアの専門家や研究者、先住民族グループ、低・中所得国(以下の定義を参照*)の参加者による貢献を支援したいと考えています。

なお、同じような内容のプロポーザルが提出された場合、プログラム主催者は、他のプロポーザル提出者とチームを組み、セッションを一緒に作るようお願いすることがあります。

合わせて以下の基準もご参照ください。

内容に関する選考基準:

  1. 解決志向、インスピレーションを与えるもの、最先端かつプロポーザルの質が高いものであること。
  2. SRI2023のテーマ(横断的テーマを含む)のいずれかに明確に焦点を当てたものであること、または、複数のテーマ間で一貫した関連性を示すもの。
  3. プロポーザルで提示されているアプローチやソリューションの新規性、創造性
  4. 期待されるインパクトと、そのインパクトの達成に向けた道筋の堅実性と実現可能性

セッションの構成およびスピーカーに関する基準:

  1. セッションの構成の明確さと革新性、および上記「SRI2023 セッションタイプ」の明記されている推奨事項との整合性
  2. プロポーザルに明記されているプランの詳細レベル、参加が確定しているスピーカーの数
  3. 参加者のエンゲージメントに関する革新性
  4. スピーカーと主催者の多様性。以下のような特徴が含まれる。
    • 異なる世代
    • 国際性
    • 学際的、分野横断的
    • 異なる性別(Multi-gender)

ハイブリッドセッションのためのスペースは限られていますので、ご注意ください。ハイブリッドのご希望に添えない場合でも、プロポーザルが他のすべての評価基準で上位にランクされている場合は、オンラインでセッションを開催できる機会を提供します。

ハイブリッドセッションに関するプロポーザルは、以下の基準で評価されます。

  • スピーカーの半数以上がオンサイトで会議に参加する。
  • ラテンアメリカ・カリブ海地域の参加者にとって特に関連性の高い内容である。
  • ハイブリッドに適したセッションデザインである。
  • SRI2023の他のプロポーザル選考基準で上位にランクしている。

スペイン語、ポルトガル語、中国語、日本語、フランス語によるプロポーザル提出に関するガイドライン
 

SRI2023は、包括的で多様性のある会議を開催することに努めています。このような観点から、現在、フランス語、日本語、中国語、ポルトガル語、スペイン語でのプロポーザルを受け付けています。
 
上記言語でのプロポーザルを提出する方は、提出フォームにその旨を明記してください。英語以外の言語によるセッションは、事前録画などの調整が必要になる場合があります。SRI2023のプログラムに採用された場合、Team SRIが主催者に詳細をお送りします。
 
なお、フランス語、日本語、中国語、ポルトガル語、スペイン語によるプロポーザルは、参加者が複数の国籍から形成されることを求めた評価基準から除外されます。

すべての主催者への情報

  • すべてのセッションは、主催者および一つの連絡先があり、スピーカーの参加確認やプロポーザル提出から会議開催までの間、事務局との連絡を担当する必要があります。
  • すべてのセッション主催者およびスピーカーは、SRI2023の奨学金の対象でない限り、2023年3月6 日までに会議への登録をしなくてはなりません。参加者がこの期限までに登録しなかった場合は、会議プログラムに含まれませんのでご注意ください。
  • すべてのスピーカーは、2023年3月6 日までに確定している必要があります。
  • プロポーザルでは、セッションをオンサイト(この場合、オンサイト、オンライン両方のスピーカーを含む)またはオンラインのどちらで開催希望か明記してください。オンラインの場合は、タイムゾーンを考慮し、希望する時間帯(午前/夜間)を明記してください。プロポーザルの選考状況については2023年1月に進捗状況をお知ら背する予定です。
  • すべてのセッションは録画され、 SRI2023 会議で使用されるプラットフォームで公開されます。
  • すべてのセッション主催者およびスピーカーは、SRI2023 会議プラットフォーム上のセッションページでセッションの前後に資料を共有することができます。
  • SRI2023会議の1~2週間前に、セッション主催者向けに30分間のSRI2023会議プラットフォームのトレーニングセッションまたはQ&Aセッションを開催します。
  • SRI2023のスタッフがオンライン・オンサイト両方で各セッションをサポートします。
  • その他の詳細については、近日中にSRI2023ウェブサイトにて公開予定です。
  • その他のご質問は、sri@futureearth.org までご連絡ください。

セッションおよびイベントのスポンサーについて

  • オープンアクセスのセッションやイベントのスポンサーにご興味のある方は、sri@futureearth.org までご連絡ください。
  • SRI2023では、様々なスポンサーシップの機会を提供しています。詳細はこちらをご覧ください。

____________

*早期キャリア:
過去10年以内にキャリアをスタートさせた人を早期キャリアと定義しています。過去10年以内に学士号や修士号を取得した研究者や、過去6年以内に博士号を取得した研究者、また、社会、政策、実践、研究の分野で働く専門家などが含まれます。

低中所得国:
低中所得国とは、OECDのDACのODA受取国リスト(DACリスト)に基づいて定義されています

先住民グループ:
先住民グループは国際労働機関(ILO)の原住民及び種族民条約(ILO169号条約)の第1条(1b)に基づいて定義されています。この条約は以下に適用されます。
a)独立国における種族民で、その社会的、文化的及び経済的状態によりその国の共同社会の他の部類の者と区別され、かつ、その地位が、自己の慣習若しくは伝統により又は特別の法令によって全部又は一部規制されているもの。
(b) 独立国における人民で、征服、植民又は現在の国境の確立の時に当該国又は当該国が地理的に属する地域に居住していた住民の子孫であるため原住民とみなされ、かつ、法律上の地位のいかんを問わず、自己の社会的、経済的、文化的及び政治的制度の一部又は全部を保持しているもの。